ドリームプレイ『検閲-彼らの言葉-』

Facebookに感想を書いたのですが、大変素晴らしかったためどこかに残しておきたいと思いここのブログにも転記しました。あと上野の写真を数枚追加しました。
終演後には舞台のスクリーンに大きな文字で「朴槿恵退陣!」と出ていました。

ところで入谷の地名を見るといつもなんとなくロシアをイメージしてしちゃうんですよね(それはИлья…)。


以下が転機です。

上野で韓国の劇団ドリームプレイの『検閲-彼らの言葉-』を観てきました。
この前フェスティバル/トーキョーで観てきた『哀れ、兵士』の演出家パク・グニョン氏に対する政府からの助成金辞退強要を題材に、民主主義とは何か、演劇とは何かを問いかける作品でした。
メッセージ性がとても強く、改めて芸術の価値を感じさせてくれる素晴らしい作品だったと思います。
ちゃんとメモしてなくて早くもウロですが最後の方の「(投票率がほぼ半々だった)前回の大統領選で、国民は二つに分断された。文化はこの分断を混ぜ返す。国立劇場は現政権を支持する51%の「良い国民」のためだけにあるのではなく、すべての人のためにある。文化とは本来価値観の入り乱れる地点にある。「政治」という言葉が「策を弄する」という意味ではなく「差異を認める」という意味で使われるとき、政治は少し文化に近づくだろう。私たちは政治的に敏感な劇を上演していく。検閲は無意識的に内面化されたときに完成するのだから。」のセリフは印象的でした(印象的な割には早くもうろ覚えですが…汗)。
『哀れ、兵士』のもじり、「哀れ、公務員!」とい...うセリフがあったり、笑いも結構あって演劇として見てて辛くなくて、そのあたりもすごくうまいなあと思いました。良い作品に巡り合えてうれしいです。